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2006年6月 9日 (金)

オフィス2007のファイル形式について知りたい

新しいオフィスへの移行に当たって、まず気になるのがファイルの互換性ですね。今回のベータ版レポートでは、オフィスの中でも利用頻度の高いワード、エクセル、パワーポイントのファイル形式について見ていきましょう。

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試しに、ワード2007で「名前を付けて保存」ダイアログボックスを表示します。ここで「ファイルの種類」から選択肢を確認してみましょう。文書のファイル形式には、次の3通りがあることがわかります。

 ・Word文書(*.docx)
 ・Wordマクロ有効文書(*.docm)
 ・Word 97-2003文書(*.doc)
 
特に指定しなければ、一番上の「Word文書(*.docx)」が選択されます。これがワード2007の既定のファイル形式ですね。この形式で保存したファイルは、同じワード2007でなければ開くことはできなくなります。バージョン2003以前のオフィスで開いて編集する必要があるなら、「Word 97-2003文書(*.doc)」を選んでファイルを保存しましょう。エクセルやパワーポイントの場合も同様です。

また、オフィス2007では、増え続けるマクロウィルスへの感染を防ぐため、初期状態でマクロが保存されなくなりました。マクロを含めてファイルを保存したいときは、「ファイル形式」から「Wordマクロ有効文書(*.docm)」(エクセル、パワーポイントの場合はそれぞれ「Excelマクロ有効ブック(.xlsm)」「PowerPointマクロ有効プレゼンテーション(.pptm)」)を選ぶ必要があります。

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ちなみに上のアイコンが初期状態で保存したファイル、下が「ワード97-2003互換」形式のファイルになります。アイコンの絵柄も、拡張子も異なりますね。
このように、ワード2007、エクセル2007、パワーポイント2007の拡張子は、それぞれ「.docx」「.xlsx」「.pptx」となり、今までの拡張子に「x」が付きます。これは「XML」形式で保存されるようになったことを示しています。

「XML」という言葉自体は知らなくても、ブログを書いたり読んだりする方は多いでしょう。XMLはブログをはじめ、電子商取引などインターネットで幅広く使われているデータ形式のことで、アプリケーションに関係なくデータをやり取りできる特長があるのです。オフィス2007では、ワードやエクセルで保存したデータを異なるアプリケーション間でも共有できるようにと、XMLベースの形式で保存するようになりました。

なお、「.docx」「.xlsx」など2007形式のファイルを外部から受け取る場合などに備えて、マイクロソフトは、2003以前のオフィスでも2007形式のファイルを開けるよう、修正プログラムの提供を予定しているとのことです。データの互換についてはあまり心配する必要はなさそうですね。

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