波線で途中を省略した棒グラフを作りたい(1)
棒グラフを描いたとき、データが大きくかけ離れていたため、1本だけ突き出てしまった経験はありませんか? 例では、黄色いセルの数値が31,690、その次に大きいデータが6,041なので、ガクンと差が開いてしまいます。こういうグラフは見た目もカッコ悪いし、短い棒どうしの差が読み取れなくなってしまうので避けたいですよね。
こんな場合に、新聞などでよく見かけるのが下のように途中を波線で省いたもの。間を省くことによって目盛間隔を小さく取ることができるので、他のデータとの差をバランスよく表示できます。
こういうグラフを作りたいという質問はよく見かけますが、残念ながら、Excelには、そのものずばりの機能はないのです。
ただし、裏ワザを使えばこういうグラフをちゃんと作れます。少し手順が長いので、今回と次回の2回に分けてその方法をご紹介しましょう。
まず、表の横に列を追加して、グラフ表示用のデータを入力します。ポイントは、突出するデータから省略したい棒グラフの長さの分だけ数を引くこと。このグラフでは、23,000を省略することにしましょう。追加したC列にIF関数を使ってB列の数値が10,000以上かどうかを判定し、10,000以上なら23,000を引き算する式を入力します。(IF関数を使わずに、C2セルに直接「=B2-23000」と引き算の式を入力し、C3~C6セルには、B列の売上をそのままコピーしてもかまいません。)
あとは、グラフの元データを引っ越しすればOK。グラフエリアをクリックするとB列にデータ範囲を示す色枠が表示されますね。これを隣のC列にドラッグすれば、グラフがC列の「グラフ用」データを元にしたものに変わります。データの最大値が小さくなるので、目盛間隔もそれに合わせて変更されます。
・・・続きは後半で!
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