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2010年12月27日 (月)

補助円グラフ付き円グラフで、補助円グラフに表示する項目を自由に選びたい

Excelで円グラフの分類を見ていると、右側にもうひとつ、小さな円グラフがおまけのように付いているグラフがありますね。これは「補助円グラフ付き円グラフ」という分類で、通常の円グラフだとパーセンテージが小さくてほとんど表示されない下位の項目だけを、別枠の円グラフではっきりと見せたいときに使います。

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初期設定では、この「補助円グラフ付き円グラフ」を描画すると、右側の補助円グラフの部分には、元データの並び順で下から数えた項目が表示されます。上の例だと、元表の下3行にある「スウェーデン」「米国」「イタリア」が表示されているわけです。
ところでこの補助円グラフ、自分で項目を選んで自由に表示することもできます。
たとえば、主要国の喫煙率を表す上の例で、ヨーロッパの国だけを補助円グラフに表示してみましょう。
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まず円グラフの中を1回クリックし、系列全体を選んでおいてから、「レイアウト」タブから「データ範囲」グループの「選択対象の書式設定」をクリックします。(2003では、右クリックして「データ系列の書式設定」を選びます)。

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開く画面で「系列のオプション」(2003の場合は「オプション」タブ)を選択し、「系列の分割」から「ユーザー設定」を選びます。「書式設定」画面は開いたままにしておきます(2003の場合はダイアログボックスを閉じます)。

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次に、補助円グラフに表示させたい要素(ここでは「フランス」)をクリックすると、ダイアログボックス名が「データ要素の書式設定」に変わります。次に「系列のオプション」にある「要素のプロット先」から「補助プロット」を選びます。(2003の場合は、「フランス」の要素を右へドラッグして補助円グラフに移動します)

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これで選択していた要素が補助円グラフに移動できます。
同じ操作を繰り返して、ヨーロッパの国をすべて補助円グラフに移動します。また、補助円グラフにヨーロッパ以外の国がある場合は、「要素のプロット先」に「主要プロット」を指定すると、反対に左のグラフに移ります。
これで、補助円グラフでは、ヨーロッパ諸国だけを対象に、喫煙率の違いを視覚的に比較できるようになりました。

<関連記事>
・半円グラフを作る
http://ciao.aoten.jp/ciao/2006/06/index.html

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なお、今年のブログ更新はこちらの記事で終了です。今年もご愛読くださいまして有難うございました!
また来年も、仕事やプライベートに役立つOfficeの便利技をご紹介していく予定ですのでご期待ください。それでは皆様、どうぞよいお年をお迎えください。

コメント

すっごい助かりました!
似たようなページはいろいろありましたけど、ここが一番解りやすかったです。

>あのまろさん
お役に立てましたようで何よりです。
コメント有難うございました!更新の励みにさせていただきます!

この記事へのコメントは終了しました。




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