支店名を東から西の順番で並べ替えたい
支店名や担当者名などをキーにしてデータを並べ替えるには、「並べ替え」機能を使いますね。支店名の列内のセルをクリックしてから「データ」タブの「昇順」ボタンをクリックすると、支店名の五十音順に売上データが並べ替えられます。この例でしたら、「芦屋(あしや)」「梅田(うめだ)」「西宮(にしのみや)」の順になるわけです。
ところが、実際の業務では、五十音順以外の並び順でデータを表示したい場合もあります。たとえば、先日の講習会でいただいた質問に、「営業所名を北から南の順に並べ替えたいのですが」というものがありました。
これはExcelの並べ替え機能だけでは実現できません。というのは、Excelは営業所の所在地が北か南かまでは一切関知していないからです。このように、業務担当者だけが判断できる基準で表を並べ替えるには、データの先頭に、並べ替え用の番号を振ってしまうとよいでしょう。
実際に「芦屋」「梅田」「西宮」の3支店を東から西へ並べ替えてみましょう。
関西在住の方以外にはわかりづらい例で恐縮ですが、3つの地名を東から西へ並べ替えると「梅田」「西宮」「芦屋」となります。
まず、支店名の列を選択しておき、「Ctrl」キーを押しながら「H」キーを押します。「検索と置換」ダイアログボックスの「置換」タブで「検索する文字列」に元の支店名を「芦屋」と入力し、「置換後の文字列」にはその支店名の先頭に番号を付けたものを「03_芦屋」のように入力します。「すべて置換」をクリックすると、置換が実行されます。
「芦屋」がすべて「03_芦屋」に置き換えられました。同様にして、他の支店名も先頭に番号を付けた形で置換しましょう。
あとは、通常のとおりに並べ替えを実行します。
「データ」タブの「昇順」ボタンをクリックすると、「01_梅田」「02_西宮」「03_芦屋」の順に表全体が並べ替えられます。
最後に、番号の指定について注意点をひとつ追加します。
支店の数が10以上の場合は、2桁で揃えて番号部分を指定しましょう。つまり、1番から9番までは1桁ですが、前ゼロをつけて「01」~「09」のように指定するわけです。こうしておかないと、並べ替えを実行したときに、番号順に並ばなくなるので注意が必要です。
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