元の表にデータを追加したとき、SUMIF関数の結果も自動で更新されるようにしたい
前回はVLOOOKUP関数を取り上げましたが、今回紹介するSUMIF(サムイフ)関数もなかなかに使用頻度の高い関数です。SUMIF関数を使うと、表から、指定した条件に合致するデータだけを抜き出して合計することができます。
具体的に見てみましょう。下の例では、A2~F18のセル範囲に講座の申し込み状況を管理する表を作りました。この表からB列の「講座NO」ごとにE列の「人数」の合計を求めて、講座別の受付人数を集計するには、SUMIF関数を利用します。ここでは、K列にそのSUMIF関数の式が入力されています。
新たな申し込みを受け付けた場合は、A19~F19セルにそのデータを入力するわけですが、追加データの人数は、そのままではK列の合計に反映されません。これは、SUMIF関数の引数で、18行目までのセル範囲が対象になっているためです。
もちろんSUMIF関数の式を修正すれば最新の合計を求められますが、データを追加するたびに修正するのでは手間がかかります。左の受付表にデータを追加すると、最新の合計が自動で求められるようにSUMIF関数の数式を変更しておきましょう。
最初にSUMIF関数を入力したセル(K3)を選択して、数式バー左の「関数の引数」ボタン(「Fx」のボタン)をクリックし、「関数の引数」ダイアログボックスを表示します。
第1引数の「範囲」には、条件判定に使うセル範囲を指定します。現在は、「講座NO」が入力されたセル範囲が「B3:B18」と指定されていますが、ここから行番号を除外して「B:B」と変更します。
続けて、第3引数の「合計範囲」も変更します。「合計範囲」とは文字通り合計したいセル範囲を示すもので、同じ行にある第1引数の「範囲」と対応するように指定します。ここでは「E3:E18」と入力されていますが、こちらも「E:E」と変更します。
「OK」ボタンをクリックしてから、オートフィル機能を使って、下のセルにも修正後の数式をコピーすれば完了です。
これで「範囲」は「B列」、「合計範囲」は「E列」と列だけを指定した内容に変わります。したがって、受付データの行数が増えても、SUMIF関数は自動的に最新データの行までを対象にして、合計人数を計算してくれるようになるわけです。
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