数値のかけ離れた折れ線グラフを同じ縦軸で表示したい(3)
この記事は前回の手順の続きです。
お読みになっていない方は、こちらの記事から順番にご覧ください。
・数値のかけ離れた折れ線グラフを同じ縦軸で表示したい(1)
・数値のかけ離れた折れ線グラフを同じ縦軸で表示したい(2)
さて、グラフの仕組みは(2)ですでに完成しているのですが、見た目がいまひとつですね。そこで、今回の記事では、グラフ内容をわかりやすく見せるための書式設定を行います。長くなってしまって恐縮ですが、もう1回だけお付き合いください。
このグラフでは、二つの折れ線グラフを合成し、あたかもひとつのグラフであるかのように見せたいのですが、今の状態では、上に位置する「輸入数量」のグラフに枠線が表示されてしまっています。まずはこの枠線を非表示にしましょう。
上のグラフを選択し、「書式」タブをクリックして、「図形の枠線▼」→「線なし」を選択します。
グラフの枠線が透明になりましたね。
続けて、「図形の塗りつぶし▼」→「塗りつぶしなし」を選択して、グラフエリアの背景色も透明にしておきましょう。下に隠れていた軸ラベルなどが見えるようになります。
次に、片方の折れ線グラフの色を変更します。ここでは、「輸出数量」(下のグラフ)を選択し、「書式」タブをクリックして、「図家の枠線▼」から色を選択しています。
また、凡例を削除してしまったので、それぞれの折れ線が示す系列がわかりませんね。そこでテキストボックスを追加しましょう。
まず、「輸出数量」(下のグラフ)のグラフエリアを選択しておき、「レイアウト」タブ→「横書きテキストボックスの描画」ボタンをクリック。折れ線近くでクリックしてから「輸出数量」と系列名を入力します。
「輸入数量」のテキストボックスも、同様にして追加できます。
最後に、縦軸の間に省略記号を描きます。
「輸出数量」のグラフエリアを選択しておき、「レイアウト」タブをクリックして、「図形」→「直線」をクリックします。
ドラッグして上の図のように線を追加しましょう。これで遠目には、縦軸の間を省略したかのように見えます。
また、グラフタイトルを追加する際は、「レイアウト」タブをクリックし、「グラフタイトル」から「グラフタイトルを中央揃えで重ねて配置」を選択すると、グラフ内の配置を変更することなくタイトルの枠が追加されます。これ以外の配置を選択すると、せっかく整えたグラフのレイアウトが変更されてしまうので注意が必要です。
さて、「数値のかけ離れた折れ線グラフを同じ縦軸で表示したい」手順の紹介はこれで終わりです。お困りの方はぜひお試しください。
<関連記事>
・数値のかけ離れた折れ線グラフを同じ縦軸で表示したい(1)
http://ciao.aoten.jp/ciao/2012/01/post-dbed.html#more
・数値のかけ離れた折れ線グラフを同じ縦軸で表示したい(2)
http://ciao.aoten.jp/ciao/2012/01/post-577f.html#more
とっても分かりやすかったです!ありがとうございました!
投稿: ネムネム | 2014年8月 8日 (金) 11時42分
大変参考になりました。有難うございます。
投稿: かぼ | 2016年7月13日 (水) 14時10分