PowerPointスライドに残ったペンの跡を一括削除したい
スライドショー実行中に重要な箇所を強調するには、ペン機能を有効にして、注目させたい箇所を囲むなどすれば、見ている人の注意を促すことができますね。
ところが、マウスでドラッグした線がスライドに残ってしまって、困った経験はないでしょうか?
今日は、うっかりペンの線をスライドに残してしまったときに、それを一括で効率よく削除する方法を紹介します。
まず、スライドショー実行中に、ペン機能を使って描いた線がどうしてスライドに残ってしまうのか、その原因を確認しておきましょう。
ペン機能を使うと、スライドショー終了時に「インク注釈を保持しますか」というメッセージが表示されます。ここで「保持」ボタンをクリックすると、ペンの軌跡が図形としてスライドに残ってしまうのです。ちなみに「インク注釈」というのは、ペンで描いた線のことを指します。
なお、このインク注釈はフリーハンドで描いた図形になるため、線の部分をクリックして選択し、「Delete」キーを押すと、個別に削除できます。
ただし、複数のスライドにペンが残っている場合、ひとつずつ「Delete」するのは面倒ですね。その場合は、「ドキュメント検査」機能を利用しましょう。
「Office」ボタンをクリックし、「配布準備」→「ドキュメント検査」を選択します。
保存されていない情報がある場合は、ここでメッセージが表示されるので、「はい」をクリックして、最新の状態で上書き保存します。
続けて開く「ドキュメント検査」ダイアログボックスで「コメントとインク注釈」にチェックを入れ「検査」ボタンをクリックします。
「次のアイテムが見つかりました」というメッセージ横の「すべて削除」ボタンをクリックします。
「すべてのアイテムが削除されました」というメッセージが表示されます。これでペンの跡が一括で削除されました。「閉じる」ボタンをクリックしてダイアログボックスを閉じてください。
※ただし、この方法だと、コメントも同時に削除されます。
レビューなどのために、スライドにコメントを挿入している場合は、ご注意ください。
なお、上記でご紹介したのはPowerPoint2007での手順です。
2010以降のバージョンでは、「ドキュメント検査」ダイアログボックスを開く手順が異なりますので、次のように操作してください。
「ファイル」タブ→「情報」をクリックします。表示された画面で、「問題のチェック」→「ドキュメント検査」とクリックします。「ドキュメント検査」ダイアログボックスが表示された後の手順は2007と同じです。
<関連記事>
・PowerPointスライドのノートを一括削除したい
http://ciao.aoten.jp/ciao/2014/01/powerpoint-b78f.html
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http://ciao.aoten.jp/ciao/2012/08/post-580b.html
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