COUNT関数とCOUNTA関数の使い分けを知りたい
セルの個数を「数える」には、COUNT系の関数を使いますが、その代表例がCOUNT関数とCOUNTA関数の2つです。皆さんは両者の使い分けを正確にご存じでしょうか?
COUNT関数は、指定したセル範囲の中で、数値が入力されたセルの個数がいくつになるかを求める関数です。文字データが入力されたセルは除外されます。一方、COUNTA関数は、文字・数値に関係なく、空欄以外の何らかのデータが入力されたセルの個数を数える働きをします。
今回は、下のような実例を挙げて、COUNT関数とCOUNTA関数の違いを見てみましょう。
この例では、各生徒のテストの点数がB列に入力されています。欠席者の場合は、点数の代わりに「欠」という文字を入力しました。COUNT関数、COUNTA関数を使用して、この表からテストの出席者と欠席者の人数をそれぞれ求めてみましょう。
まずは出席者を求める方法です。
これは、点数が入力されたセルの数を数えればよいので、数値の個数を求めるCOUNT関数を利用します。
計算結果を表示するセル(ここでは①のE2セル)をクリックし、数式バーにある「関数の挿入」ボタンをクリックします。
「関数の挿入」ダイアログボックスが表示されます。
「関数の分類」を「すべて表示」に変更し、「関数名」の一覧から「COUNT」を選択して、「OK」ボタンをクリックします。
「関数の引数」ダイアログボックスに表示が切り替わったら、点数が入力されたセル範囲(ここではB2~B21)をドラッグして指定し、「OK」ボタンをクリックします。
これで、E2セルに出席者数が求められます。
次に欠席者数を求めるには、どのようにすればいいでしょうか。
文字データが入力されたセルの個数を直接カウントできればいいのですが、残念ながら、そのような関数はありません。
点数欄には、数値あるいは「欠」という文字のどちらかが入力されていますね。そこでまずCOUNTA関数で点数欄全体のセルの個数を求めます。そこから数値が入力されたセルの個数をCOUNT関数で求め、それを引き算します。
式にすると、「=COUNTA(B2:B21)-COUNT(B2:B21)」となります。これで文字データが入力されたセルの個数が算出されるため、欠席者数を求めることができるのです。
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