ワークシートの内容を改ざんされたくない
Excelで作成した表の内容を勝手に変更されたくないと考えたことはありませんか。
たとえば、請求書や納品書などの帳票類は、今ではExcelで作成することがほとんどでしょう。プリントアウトではなく、何かの事情で、先方にファイルを渡す場合があったとします。このようなときは、内容を改ざんされないように注意を払う必要がありますね。
改ざんを予防するための方法はいくつかありますが、現在はPDFデータに変換するのが主流だと言えます。
「PDF」とは、ファイル形式のひとつで、正式名称を「Portable Document Format」といいます。MacやWindowsといったパソコン環境に関係なく、オリジナルのファイルとほぼ同じレイアウトで文章や画像を表示したり印刷したりすることができるので、不特定多数の相手に印刷書類を配布したい場合などに重宝されているファイル形式です。
身近なところでは、役所のホームページからダウンロードできる申請書類などが、最近ではPDF形式のファイルにしていることが一般的になっていますね。
Word、Excel、PowerPointのファイルは、次の手順でPDF形式に変換することができます。
「ファイル」タブをクリックし、「エクスポート」(2010の場合は「保存と送信」、2007の場合は「名前を付けて保存」)→「PDF/XPSドキュメントの作成」→「PDF/XPSの作成」ボタンをクリックします。
「ファイル名」にPDFファイルの名前を入力します。このとき「ファイルの種類」を必ず「PDF」にします。最後に「発行」ボタンをクリックします。
これで、現在のExcelファイルとは別に、PDFファイルが作成されます。このPDFファイルを先方に渡すと、受け取った側では、中身を見て印刷することはできますが、内容を変更することはできません。
なお、PDFファイルを開くには、PDFのリーダーソフトが必要です。Windows8をお使いの場合は、リーダーソフトが標準装備されているので問題ありませんが、Windows7など、それ以外のOSの場合は、こちらのサイトから無料でダウンロードできます。
<Adobe Readerのダウンロードはこちらから>
なお、改ざんを防ぐのではなく、当事者以外の人間にはファイル自体を見られたくないという場合は、Excelファイルにパスワードを設定しましょう。
これは、こちらのページで手順をご紹介しています。参考にどうぞ。
<ファイルにパスワードを設定する方法>
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