GM 破産法申請・・・変革の時代の乗り切り方
1日、GMがついに破産法を申請するようです。
GMといえば、アメリカの経営史を飾る代表的自動車メーカー。
弁護士で社会運動家のラルフ・ネーダーとの論争は有名です。
アメリカの成長の先頭を走ってきた企業が破産するという事態は、
例えばパンアメリカン航空など、過去にもありましたが、
世界経済を不安にさせます。
今、世界は時代の変革の岐路に立っていることを実感します。
古い価値観に縛られす、曇りのない目で視野を明るくし、
この変革の時代を生きていきましょう。
変革の時代は、悪いことばかりではありませんから。
以下、時事通信社のニュース 写真も時事通信のWebニュースのものです。
ラルフ・ネーダーの自動車産業との戦争
詳細は、折りたたんで記載しています。
【ニューヨーク、ワシントン28日時事通信】
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は28日、経営危機に陥り政府支援を受けている米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)に対し、オバマ政権が、連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)適用を6月1日に申請させる計画だと報じた。
申請すれば、4月末の同業クライスラーに続き、米ビッグスリー(3大自動車メーカー)のうち2社が破産手続きに追い込まれる異常事態。米メディアによると、総資産ベースでは、米製造業で過去最大規模の倒産となり、自動車業界のみならず、米景気や金融市場に甚大な影響を及ぼす懸念がある。
GMは裁判所の下で過剰債務を一掃し早期再建を目指す。自動車業界を「戦略的産業」と位置づけるオバマ大統領が6月1日に声明を発表し、資金繰りに必要な追加融資を中心に全面支援する方針を表明するとみられる。
GMは既に、破産法申請を前提にした、272億ドル(約2兆6000億円)に上る無担保債務の削減計画を発表。米政府や全米自動車労組(UAW)、社債保有者など一般債権者の同意を得た上で「事前調整型」の破産手続きに入る意向だ。計画通りなら米政府が再建後の「新生GM」が発行する普通株の72.5%を握り、実質国有化する。
ラルフ・ネーダーの自動車産業との戦争
※以下の解説はWikipediaからそのまま引用したものです。
1965年、彼は『どんなスピードでも自動車は危険だ:アメリカの自動車に仕組まれた危険』Unsafe at Any Speed:The Designed-In Dangers of the American Automobileという乗用車の欠陥を指摘する本を出版し全米に衝撃を与えた。アメリカの自動車産業がシートベルトなど安全装置の導入に抵抗し、安全性向上のための投資を渋っていると述べ、特にゼネラルモーターズ製「シボレー・コルベア」に欠陥が多いと告発した。(ただし、その最大の欠陥であるサスペンションの設計ミスは1964年製からは修正されていた。)
GMはこの本を徹底的に無視する一方、彼を貶める為に探偵をも雇って粗探しをしたが失敗し、逆にプライバシーの侵害であるとしてネーダーに訴えられて賠償金を支払うことになった。また1966年には上院の自動車安全問題分科会への出席を余儀なくされ、ネーダーに一連の妨害を謝罪することとなり、その後コルベアは生産中止に追い込まれた。
また彼は、今も使われているアメリカの交通安全のための政策標語「三つのE」(技術、執行、教育の徹底 "Engineering, Enforcement, Education")は自動車の真の問題、たとえば最大積載の際の重さに耐えられないようなタイヤを売る会社があるような事実から目をそらすために作られたと告発している。
今でもこの本の告発のいくらかには今日的意義がある。ネーダーが自動車会社による政治的干渉だと感じた、新しい安全装置への導入反対の動きに対する非難である。ある者はこれを、今日のエアバッグ標準装備化をめぐる議論や、EUで行われている、前方歩行者との衝突の際に自動車がどれだけ歩行者にあたえる衝撃を抑えることができるか検証するための衝突テストを、アメリカへの導入を自動車業界がなんとか遅らせようとしている問題と同様と見ている。
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